スリクソンも外ブラに並ぶか
スリクソンZXシリーズはこれまでのZシリーズから大きく飛躍して高い安定性と飛距離性能を売りに販売数を伸ばしてきました。そのきっかけと言っても過言では無いのは松山選手が使用した点です。
松山選手はZX5をメインで使用していたので特にZX5の人気が高かったです。性能的にはスピン量に大きな違いが無かったのでより安定性が高いZX5が人気だったのでしょう。確かに何に差を付けているのかが分かりにくかったのでその辺りが Mk2でどう変化したのかも分析して行きたいと思います。
スリクソンZX7 Mk2ドライバーのデザイン
スリクソンZX7 Mk2ドライバーはソールの後方、トゥ側とヒール側に一つずつウェイトを配置したスタイルです。この辺りは前作のZX7から継承しています。
ソール形状はZX5 Mk2とも似ているのでウェイト以外でデザインの差は少ない印象でした。前作のZX5とZX7もこれくらいの違いしかありませんでしたので驚きもしませんが。
ソール後方はZX5 Mk2と違ってウェイトがないのでスッキリしています。ソール側まで艶消し塗装になっているのも共通。
クラウンも艶消し塗装でカーボンは使われていません。サイズ感は多少違います。
ZX7 Mk2ドライバーはややコンパクトなヘッドで、フェースアングルは少しだけ開くように思います。また10.5°と9.5°では9.5°の方が開く傾向にあると思いました。
試打データ
ヘッドスピード | 54.9m/s |
ボールスピード | 77.9m/s |
平均キャリー | 292y |
平均トータル | 310y |
平均サイドスピン | 700rpmドロー |
平均バックスピン | 2868rpm |
平均打ち出し角 | -2.2° |
平均打ち上げ角 | 17.1° |
最大の高さ | 58y |
落下角度 | 49° |
左右ブレ | -55y |
この試打データはスリクソンZX7 Mk2ドライバーの純正シャフトであるディアマナZXの60Sです。初速性能は非常に高く、最高で80.4m/sでした。その時のキャリーは297yですが曲がり幅が大きいためあまり評価出来ません。
基本的に捕まると思います。前作のようにZX7 Mk2とZX5 Mk2にスピン量の差はほとんどありませんでした。なぜここまでスピン量を増やすのかは分かりません。打ち出しから左に出ているので確実な捕まり性能です。
弾道は高めでした。スリクソンZX7 Mk2ドライバーは低スピンで打つことにはあまり向いていないと思います。ただこの初速性能は本当に素晴らしいので活かしたいところ。
スリクソンZX7 Mk2ドライバーの特異性
あまり公開しないデータですが、この打点で打って3000rpmを超えます。テーラーメイドなら2000rpmを切りそうなものですが。
アッパーが強く入りすぎているのは最近の私のスイングの傾向なのでこれによって400rpmくらいは上がっていると思いますが、それを差し引いてもこの弾道なら2700rpmになるとしてやはり低スピンモデルではありません。
他のZX Mk2との関係
様々な打ち方や打点で打った結果としてスピン量は以下の通りかと思います。
ZX5 Mk2 LS<ZX7 Mk2<ZX5 Mk2
ドライバーを選ぶときの選択肢がこの三つだけという人は少ないと思いますが、ラインナップ全体の傾向を知ることは有意義だと思います。やはりLSが追加されたことには大きな意味を感じます。
ちなみに、打感はZX5 Mk2とは全然違って軽いです。どちらも悪い打感ではないのでこれが決定的になることは考えにくいでしょう。
データチャート
飛距離性能は低くもありませんが、曲がりはばや安定性を考えて高いとも言えないでしょう。初速が出るので可能性は大いにあるのでぜひセッティングを煮詰めて欲しいと思います。
総合評価
ZX7 Mk2ドライバーはそこまで魅力的ではありませんでした。仮にアイアンがZX7 Mk2だとしてもドライバーがZX5 Mk2やLSになることはごく自然と考えます。初速性能の要因はセンターヒットしやすいということだと考えているのであとは軌道を修正してくれるシャフトを見つければ解決できると思います。
ちょっとしたセッティングの妙で一気に良い結果が期待できそうです。
おススメ度 (2.5 / 5)





コメント