ゼクシオ12は空力を極める
ゼクシオといえば、言わずと知れた売れるドライバーなわけですが、それももう12世代目に突入しました。
毎作なにもしなくても売れるのに、ゼクシオ12は大胆なクラウン形状にして登場しました。これはゼクシオXにも搭載されるアクティブウィングというもので、空力を使って正しいインパクトへ導くと同時にスピードアップも狙ったものです。
今回はその効果も含めて評価していこうと思います。




ゼクシオ12のデザイン
ソールのデザインは、あまり変化はみられません。リバウンドフレームと、後ろにウェイト?みたいな青いパーツが付いていますね。
ゼクシオ12のコンセプトは「Experience The Difference」らしいので至るところに書いてありますが、正直韻を踏んでいるだけであまりかっこよくもないので控えめにして欲しかったですね。
これがアクティブウィングです。ゼクシオ12とゼクシオXで同じような形になっています。
構えるとただの柄に見えるので、出っ張りは気になりません。うまく作っていますね。感心します。
フェースはセンター付近がプリントになっていてどこかマジェスティ感を醸し出しています。スコアラインを彫らないのは最近のドライバーでは常識になりつつありますね。
カラーリングは濃いめの青で、締まったデザイン。前作はここがつや消しになっていましたね。
試打データ
ヘッドスピード | 56.7m/s |
ボールスピード | 77.4m/s |
平均キャリー | 294y |
平均トータル | 312y |
平均サイドスピン | 292rpmドロー |
平均バックスピン | 2915rpm |
平均打ち出し角 | -3.7° |
平均打ち上げ角 | 16.7° |
最大の高さ | 58y |
落下角度 | 49° |
左右ブレ | -38y |
素晴らしいですね。ゼクシオ12はSシャフトで約280gと軽量ではあるものの、昨今の最軽量と比較すると15gほど重いです。
それでもヘッドスピードで57m/s近く出ているのは高く評価したいです。まぁこれは私の努力の賜物ではありますが、同重量帯としては最高スピードになります。ヘッドスピードアップはこちら↓

初速はイマイチ伸び悩みましたが、平均飛距離で294y、最高飛距離はキャリーで298y、トータル317yでした。前作と比較して最高キャリーは同じだったのでゼクシオ12になって著しく飛距離性能が上がったとは評価しにくいです。
方向性は基本的にドローですが、曲がり幅はコントロールしやすく、これもゼクシオらしいなと思いました。軽量でありながら、ヘッド軌道を色々いじれるのは正直ゼクシオだけ。ゼクシオ12はここ数モデルの中でも優れた操作性だと思います。
弾道は高いです。バックスピンが3000付近でこれなら特別ロスをしているわけではないので、好みかなと思います。
ゼクシオ12のゼクシオらしさ
やはり打感なのかなと思います。厳密に言えば、インパクト感です。
インパクト直前&直後の動きが非常に独特で、分厚いインパクトと重い打感が特徴です。目を瞑って打っていてもゼクシオだとわかるくらいこれは顕著です。
結構変わったところ
ゼクシオ12を試打して一番感じたのはシャフトの味付けの変更です。
あまりメーカーHPなどには書かれていませんが、フィーリングがこれまでのゼクシオとだいぶ違います。どう違うかというと重く感じるのです。もちろん、前作からヘッド重量を少し重くしているのは影響しているかもしれませんが、ゼクシオ12の純正シャフトはシャフト自体が重く感じるのです。それゆえかちょっと硬く感じるのも不思議なところ。
グリップエンドにはわずかですがウェイトが入ったカウンター仕様。それでも前作のような軽快な振り感とはいかず、しっかりと重さを感じます。
アクティブウィングの効果は?
ゼクシオ12ではあまり効果を感じられませんでした。
ゼクシオXではかなり強く感じたので期待しすぎたのかもしれませんが、これといった効果はなかった気がします。もしかしたらヘッドスピードはアクティブウィングかもしれませんが。
データチャート
ゼクシオ12の性能面で評価を下げるところは特にありません。全体的に高評価で、総合力の高いドライバーであることが伺えます。ヘッドスピード57m/sでもしっかりと飛んでくれますから、それ以下の人は是非ともゼクシオ12を検討してみて欲しいところです。
総合評価
毎年「今年は流石にダメなんじゃない?」と思いながら試打するわけですが、毎回期待を超えてくるのがゼクシオ。それはゼクシオ12でも同じで、進化し続ける革命的なドライバーだと感心します。
ゼクシオ12をシニア向けだからとか、ヘッドスピード合わないからと言って避けるのは大変不毛なので、絶対に試打しましょう。ヘッドスピード57の人より。
おススメ度



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