ホンマのアベレージゴルファー向けモデル
前作まではビジールという名前で展開していたアベレージヒッター向けのシリーズが、今作からはツアーワールドシリーズになってXP-1として登場です。
ビジールの後継にしてはやや重量が重いので厳密には後継出ない可能性もありますが、今回の試打記事ではビジールを前作と位置付けて解説していきます。
大きな変更点としては、可変スリーブになったことが挙げられます。TWシリーズになったのはこれが要因だと考えられます。
XP-1のコンセプトは“高ミート率”です。
そのため、最近のドライバーとしては短めの45.25インチが標準です。ホンマは0.5インチカットまではやってくれるので44.75インチまで作ることが出来るということです。
ただ、短尺で言うとPRGRのエッグがもっと短いですし、45.25程度の中途半端な短尺ではあまり効果は出ないと私は思います。
そのあたりは試打データと共に評価していきましょう。
試打データ
ヘッドスピード | 53.3m/s |
平均キャリー | 281y |
平均トータル | 302y |
平均サイドスピン | 751rpmドロー |
平均バックスピン | 2601rpm |
平均打ち出し角 | -4.0° |
平均打ち上げ角 | 14.2° |
左右ブレ | -66y |
シャフトは、VIZARD43という専用のものです。トルクはSで6.5とゼクシオクラスの高トルクです。
試打結果からみると、方向性は左です。非常に捕まりが良いですが、そこまで暴れてはいません。打ち出し角から左なので、RMX220と似たような方向性です。
ただ、バックスピンは少なめで飛距離がロスするほど吹き上がるような弾道ではありません。
最大飛距離はキャリーで287y。
ブレ幅は、横15y、縦12yでした。方向性は強いドローバイアスで、スライスを打とうとしてもストレートになります。
短尺だからどうというわけでもないような結果となりました。
ビジュアルで見る弾道
打ち出しから左に飛んでいきますが、球の集まりはそこそこ良いです。
高さも抑えられているので純正でありながら強弾道です。
ギミック類とルックス
ホンマXP-1のギミックでトピックとなるのはP-SATと呼ばれる可変スリーブシステムとWスリットだと思います。
一般的な可変スリーブと違いシャフトが回転するのではなく、ヘッド側のダイヤルが回ることでフェースの向きやライ角を調整することが出来ます。
これにより、ポジションを変えてもシャフトスパインの位置が一定に保たれるので振り心地が変わりません。
私は、数ある可変スリーブでこれが最も優れていると思っています。変化させた効果も大きいですし、シンプルです。
最近のドライバーで流行っているスリット(笑)
ブリヂストンがずいぶん前からやっているこういったスリットもいまや標準装備になってきました。それだけ効果があるのだということでしょう。
フェース形状はホンマらしい厚めのデザインです。打感は同じくホンマのTW747 460に似ていて非常に気持ちが良い打感です。
見た目も460に似ていると思いました。形状だけでなく、色がグレーっぽいところも酷似しています。
フェースは若干フックに入っているように見えましたが気になるほどではありません。
データチャート
XP-1は飛距離、安定性、スピン量の性能面では概ね高評価です。
また、重量設定がRで285g、Sで292gと幅を持たせているので多くのゴルファーがターゲットになっていると思います。
ライバルが多い重量帯のドライバーの中でも優れた打感と音、無難な見た目も上の評価項目にはありませんが評価したいところです。
総評
290g前後のドライバーでは珍しい可変スリーブを搭載していることにある意味価値を感じます。
ライバルは、Mグローレ、ピンG410SFT、JGRあたりでしょう。この中だと打感の柔らかさではホンマXP-1がピカイチですね。
ミートしやすいかは試打して確かめてみてください(笑)
おススメ度
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