進化し続ける競合他社
道具のスポーツである以上、道具が進化し続けることは必然です。残念ながら、国産メーカーで海外ブランドと対等に張り合えるドライバーは少ないです。
今回紹介するブリヂストンツアーB Xドライバーは形状、デザイン共に往年のツアーステージを彷彿とさせるエモい仕上げ。
性能はどのくらい進化したのか、試打データを中心に分析していきましょう。
試打データ
ヘッドスピード | 54.1m/s |
ボールスピード | 76.4m/s |
平均キャリー | 292y |
平均トータル | 311y |
平均サイドスピン | 170rpmドロー |
平均バックスピン | 2827rpm |
平均打ち出し角 | 1.4° |
平均打ち上げ角 | 17.0° |
最大の高さ | 58y |
落下角度 | 49° |
左右ブレ | -3y |
最大飛距離はキャリー301y、トータル322yでした。平均でキャリー292yは前作のXD-3にテンセイCKプロオレンジ70Sを組んだものと同じです。
平均で言えばほとんど進歩なしという結果になりました。
最大飛距離の際のバックスピン量は2414rpm、打ち上げ角17°です。弾道は形状に反して高弾道となりました。同日に計測したG425LSTよりも5y以上高い弾道です。
厳しいことを言えば、ツアーB Xドライバーの初速が外ブラに比べると低い値で、これは今後改善してほしいところ。今自分自身もブリヂストンのドライバーを使っていて感じる部分はあるので、まだ伸びしろがあると私は考えています。
ビジュアルで見る弾道
吹いている感じがしました。
XD-3が低弾道だったので、ツアーB Xで少しマイルドにしたという感じでしょうか。
他社製品と比較
このマトリックス図で言えば、SiM MAXの左下、TR20 460の右あたりになると思います。
ギミックと各種重量
ツアーB Xドライバーのヘッド重量は194gでした。たしか前作と同じだと思います。
ツアーB Xドライバー最大のトピックはこのギミック。5つのウェイトポートを備えた可変ウェイトになっています。標準ポジションはセンターから一つヒール側。台形をうまく組み合わせていますね。
デザイン
私が前作で嫌いだった縦線は無くなり、カーボン調をつや消し仕上げにしています。
フレーム形状はM5やSiMのようなタイプで、カーボンの面積が非常に大きいです。
古典的な形状をしています。ロフトがやたら立っているように見えるので、打つときに気を使ってしまいます。実際、上がらない気がしてかなりアッパーに打ってしまいました。
シンプルでフラットなデザイン。Bマークをでかでかとあしらっている他、サスペンションコアも搭載しているのが分かりますね。デザインは好みです。全部黒くしたいですが。
ツアーB Xドライバーの伸びしろ
やはりフェースだと思うんですよね。いまだに溝アリのフェースはどうなのでしょうか。サスペンションコアとの兼ね合いもあってのことだとは思いますが、これではスイートエリアを広げることは出来ても、最大の反発を高めるのは難しいでしょう。
溝があることでスピンも増えそうなのも気になります。
ツアーB Xドライバーの難易度
私としては、かなり難しく感じました。前作よりも打ちにくいです。
まず、ロフトが立って見えること。精神的に追い詰められます(笑)
難易度が高いことを具体的に説明することの難しさを今書きながら痛感しています。難しいものは難しい。これでいいですか。
データチャート
ブリヂストンファンとして厳しめの評価にはなってしまった感じがします。飛距離性能は低くはないものの、前作からあまり進化していません。
スピン量は前作くらい極端な方が良い気はしますし。
まぁただかっこいいですからね。
総評
かっこいいし、ギミックも面白いのでよかったら買おうと思っていましたが、買いません。くれるならもらいますけど。
そのくらいのドライバーです。
打感もパッとしませんし、なんとなくイマイチなドライバーという印象になってしまいました。かっこいいことを差し引いても高評価出来るものではありませんでした。
おススメ度


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