タイトリストから新作
タイトリストには前作900系とVG系の2ラインナップ。VG系は日本向けモデルで、超低重心。
一方の900系はハードヒッター向けのヘビーな仕様。今作のTSシリーズはその後継モデルに当たります。
重さも純正で312g(Sシャフト)なので、相当振れる人向けな感じ…
さっそくレビューしていきたいと思います。
試打データ
ヘッドスピード | 49.9m/s |
平均キャリー | 287y |
平均トータル | 311y |
平均サイドスピン | 170rpmドロー |
平均バックスピン | 2228rpm |
平均打ち出し角 | -1.2 |
平均打ち上げ角 | 14.6 |
左右ブレ | +3y |
試打結果を見ると非常に優秀なクラブに思えますね。しかし、このクラブは少しでもタイミングが合わないと途端に暴れます。
一般的に「操作性が良い」と言われるヘッドはコントロールがシビアです。まさにそんなクラブでした。
いつもなら5分くらいで試打を終えますが、これにはてこずり10分くらい滞在してしまいました。
TS3のどこがすごいの?
やはり、バックスピンの少なさだと思います。ヘッドスピードが50を超えるハードヒッターにとって最大の敵は吹き上がりです。
それは、打ち出し角とバックスピン量に起因します。打ち出し角を変えるのは至難の業なので、出来ればバックスピンで対処したいところ。
そんな方にピッタリのクラブでしょう。
重大な難点
このTS3、難しすぎです(笑)
飛距離は最大で315yなんですが、めったに出ません。それでも、距離をある程度犠牲にして、300yくらいにまとめるのは現実的かと思います。
そのためには、念入りな試打とフィッティングが不可欠。時間をかけてセッティングを煮詰めることをおススメします。
ちなみに、TSシリーズのスリーブは前作と互換性があるので、今917等をお持ちの方はシャフトをそのまま組み替えることも出来ます。
TS3の地味な凄さ
シャフトです。近年、純正シャフトの出来が格段に良くなっています。ですので、純正で組むのが一番良い場合が非常に多いです。
トルクは4.0で、中調子。デザインもツアーADのあの感じです。決して軟弱なシャフトではなく、カスタムとして売られていてもそん色ないレベルです。
おススメセッティング
TS3でカスタムを組むなら、50g台のカスタムシャフトが良いかと思います。TS3とTS2はヘッド重量がほぼ同じなので、トータル重量は300gを少し超えるくらいになります。
50g台のシャフトは店舗に置いてあると思いますので、試打できます。ディアマナやクロカゲなどのハードなシャフトが選べるようになりますよ。
ウェイトギミック
ヘッド重量が196gなので、プラス6gを入れると202gまで重くすることができます。
逆に、4g軽くすることもでき、総重量は300gほどに抑えることも可能。前作の917ではドローにするためだけにオプションとしてSURE FITウェイトを購入する必要があったのですが、TS3ではマグネットを付け替えることで同じ効果を生むのでコスパが上がったと思います。
データチャート
スピン量の少なさがとにかくすばらしいです。どのシャフトで打ってもそれは変わりませんでした。一方で難易度の高さは917と同等かそれ以上でしょう。
総評
純正で既にハードスペックです。ヘッドスピード45m/s以下なら純正のSかSRで十分です。それ以上の方はカスタムを推奨しますが、慎重にシャフトを選んでください。
でもこれ、フィッティングしたら文字通り「曲がらずに飛ぶ」モンスタークラブになりますよ…
価格も前作より少し下がったので是非試打、検討してみてください。
おススメ度
TS2もレビューしていますので是非比較してみてください。

シャフト違いのデータもチェック!




フェアウェイウッドもあります。









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