易しくなったタイトリスト
前作917D2は純正Sシャフトで307g。一方で、今回試打したTS2は純正スピーダーで304g、純正クロカゲで302g!!
重量帯としては1ランク下がって、ローグやJGRのライバルになると思います。難易度的にはM4に近いでしょう。
カスタム組めば上級者でも満足のスペックです。
前作不評だったグレーのヘッドも一新し、真っ黒になりました。
試打データから
純正スピーダー519エボリューション
ヘッドスピード | 48.2m/s |
平均キャリー | 274y |
平均トータル | 296y |
平均サイドスピン | 193rpmドロー |
平均バックスピン | 2366rpm |
平均打ち出し角 | -1.1 |
左右ブレ | -18y |
純正KUROKAGE50
ヘッドスピード | 48.5m/s |
平均キャリー | 278y |
平均トータル | 300y |
平均サイドスピン | 131rpmドロー |
平均バックスピン | 2315rpm |
平均打ち出し角 | -2.3 |
平均打ち上げ角 | 16.7 |
左右ブレ | -20y |
おそらく、思ったほどパッとしないデータかなと思います(笑)
何故かというと、結構左に飛んでるし、飛距離もそこまで出ていないからです。
しかし、打った張本人としては、とても好印象でした。それではそのあたりから説明していきます。
TS2は純正がベスト
このモデルには純正シのャフトが二種類用意されています。他のメーカーではあまり見かけない仕様ですね。
しかし、メーカーが二種類用意するのは意味ありげです。それを勝手に推察してみます。まず、スピーダーの方はトルク4.6の先中調子。
クロカゲはトルク5.0の中調子。トルクの数字だけなら違いが分かるほどの差です。ですがキックポイントを変えることでしなっている感覚はほとんど同じ。
これはうまくできているなあと感心しました。
どっちのシャフトが良い?
どっちもあり!!
球の散らばりもサイドスピンもあまり変わらないので、左に飛ばしたくないならクロカゲ、右が嫌ならスピーダー。
前作の純正シャフトはダサいと揶揄されていたので、クロカゲなんかは本当にかっこよく仕上がっていますし、スピーダーもまぁそんなに悪くないでしょう。(笑)
ダメポイント
SureFitHoselと言われるスリーブ。まず、分かりにくい。次に、調整幅が小さすぎて差が分からない。
私くらいのヘッドスピードで、かなりの試打経験がある人が差を感じないんです。プロじゃなければ意味がないかと思いますね。
それから、宣伝。初速は上がりませんでした。飛距離に関しても、前作と全く同じ。明確な進歩は感じられません。
ただ、この手の上級者向けのクラブはもはや進化できないのかもしれないと思っています。特に飛距離は規制が厳しくなる一方なのでなおさらだ。
まだあります、ダメポイント(笑)
デザインです。
クラブのデザインは910とかに似ていて懐かしさを感じる程度ですが、ヘッドカバーがカッコ悪い!!
はっきり言うと安っぽくて子供じみてる。おそらく、ヘッドカバーだけ別のにする人が結構現れるでしょうね。
データチャート
軽量化されたので、かなり扱いやすいです。ただ、それでも300g越えなのでヘッドスピード43くらいほしいです。
価格が下がったことも評価できます。性能としては、バックスピンの少なさと安定感が目立ちます。
総評
色々熱く語ってしまいました(笑)
前作までの性能が高かっただけに期待が大きすぎたのかもしれません。試打した印象はおおむね良く、扱いやすさと純正の次元の高い設計は試打する価値があると思います。
自分が買うかどうかで言うと買いませんが、(←おい(笑))
”あのかっこよさげな”タイトリストの新作です、自分には難しすぎるかな?と思っている方は一度試打してみることをおススメします。
おススメ度
TS3のレビューはこちらか。是非比較してみて下さい。

フェアウェイウッドもどうぞ。


アイアンの新作。









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