超低品質な偽物ドライバー
偽物ドライバーの中でもテーラーメイドの偽物は酷いもので、歴代のモデルでもかなり見分けやすかったと記憶しています。
理由はカーボンクラウンをカーボンで作ることが出来ないからで、そこの部分が金属なので簡単に判別が出来ます。今回はそんなテーラーメイドのSIM2MAXの偽物ドライバーを本物と比較して見分け方を紹介します。
SIM2MAXの偽物の見分け方
右が偽物で左が本物です。明らかに色合いが違いますね。アルミフレームの青色も偽物は薄いです。
もっと言えば、字のサイズも向きもなんとなく違います。
後ろのウェイトも表記された重さが違います。
偽物のソール上のウェイトはなぜか出っぱっています。
右の偽物は白い帯が太いですし、色が明るいです。網目がやたらはっきり見えるのはプリントだからですね。
酷すぎるw
そしてこのヘッド重量です。持ったらすぐに分かるくらい重いですが、なんと本物よりも20g以上重いんです。
試打比較
真贋 | 本物 | 偽物 |
ヘッドスピード | 55.9m/s | 50.7m/s |
ボールスピード | 77.6m/s | 72.1m/s |
平均キャリー | 312y | 256y |
平均トータル | 336y | 274y |
平均サイドスピン | 458rpmドロー | 1118rpmスライス |
平均バックスピン | 2126rpm | 3466rpm |
平均打ち出し角 | -0.0° | 0.2° |
平均打ち上げ角 | 15.4° | 16.0° |
最大の高さ | 47y | 47y |
落下角度 | 43° | 47° |
左右ブレ | -35y | 45y |
これは大変面白い結果になりましたね。ヘッド重量が重いだけでなく、実はシャフトも重いので総重量が350gを超えているのでヘッドスピードがちっとも出ません。
青が偽物で、スライスの嵐です。ちなみに、偽物での最高飛距離はキャリーで290yですが、この時のバックスピン量が1577rpmなので、現実にこんなに飛ぶわけはありません。
スライスしすぎて映らなくなるという異例の弾道です。初速は全く出ず、バックスピン量も多いし、スライス回転も凄まじいです。
ここまで酷い結果になることも珍しいです。
偽物に出会わないためには
偽物に出会わないためには、以下の点を押さえてください。
- 正規販売店で購入する
- あまりに安い(新品で2万円前後)ものは避ける
- メルカリ、ヤフオクで買う場合はしっかりと見分ける
- 大手販売店であっても中古品は注意
正直、この制度の偽物を見分けるのが業界人でも簡単とは言えませんから新品販売が終わった現在、中古での取引が増えるので気をつけていただきたいです。
まとめ
流石にSIM2の偽物は見分けがつくので間違えて買うことはないと思いますが、ネットで実物の画像がない製品を買う場合はリスクが高まります。
今後は新品の販売がほとんど無くなるので、中古での取引がメインになると思います。メルカリやヤフオクでは個人出品になるので特に注意してください。
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