エッグシリーズの短尺
PRGRはeggインパクトという名前でこれまでも短尺ドライバーを販売して来ました。しかし、決して普及しているとは言い難いです。
短尺の専門家としてメーカーが考える短尺ドライバーの何が優れていて何がダメなのかを徹底的に分析していきたいと思います。
それではまずはegg44ドライバーのデザインから見ていきます。
PRGR egg44ドライバーのデザイン
前作とはデザインが大きく変わりました。ソールが平らで段になっています。
特にウェイトなどはなくシンプルです。
クラウンもソール同様に段になっていて、カラーリングも2トーンになっています。塗装は艶消しです。
フェースアングルは、若干フック気味だと思ったのですが、画像で見るとスクエアに見えます。
試打データ
ヘッドスピード | 52.6m/s |
ボールスピード | 73.8m/s |
平均キャリー | 281y |
平均トータル | 300y |
平均サイドスピン | 288rpmドロー |
平均バックスピン | 2776rpm |
平均打ち出し角 | -0.2° |
平均打ち上げ角 | 17.9° |
最大の高さ | 56y |
落下角度 | 49° |
左右ブレ | -18y |
エッグ44ドライバーの試打データはいくつか面白い点があります。まずは、初速。初速は大したことないです。ヘッドスピードも決して高いとは言えません。私の実験では短尺にすることがヘッドスピード低下の直接的な原因ではないというのはすでに分かっています。
これについては後で分析します。
方向性はドロー系です。最大飛距離はキャリーで287y、この時のバックスピン量は2400rpmほど。
サイドスピンは結構大きくなることもあるので、安定感が高いとは言い難いです。
一球だけ高い弾道で、それ以外の2球は低いように見えます。ですが、実際は打ち上げ角度が18°とかなり高いです。
PRGR egg44ドライバーのイマイチなところ
私が考える短尺ドライバーの良さは以下の5点です。
- 軽い
- 短いからクラブパスが小さくなりやすい
- バランスが軽くなる
- アッパーブローが小さくなる
- 捕まりが良くなる
これに対してPRGR egg44ドライバーは、ヘッド重量を208gにアップ。重心を下げて深くしています。
これによりせっかくの軽さという短尺の良さを完全に殺しました。
バランスは何とD4。重すぎ。意味がわかりません。短尺なのに短いこと以外の良さをほぼ全て失ったも同然です。
PRGR egg44ドライバーの打感
プロギアのドライバーらしく、弾き感のかなり強い打感です。
ただ、特にミート率は高くありません。平均でもミート率は1.4。微妙です。
センターに当たっている時は何というかガシャガシャします。うまくパワーが伝わっていない感じがしますし、試打データでも出ています。
データチャート
飛距離は凡、安定性も高くなく、重ったるい振り心地に良さはありません。短尺出なければ特集すらしなかったでしょう。短尺の特徴を確実に知っておきながら平気でそれを殺してしまう設計はいかがなものかと思います。
総合評価
守りに守ったドライバーだと思います。
短尺なんだから、バランスは軽くて良いし、重量を下げるべきです。ロフト別にヘッドを設計するのであれば、もっと工夫できたのではないでしょうか。
おススメ度
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