片山晋呉プロ使用の本格ドライバー
オノフというと昔から片山プロが使用しているイメージしかありませんでした。しかし、実は黄・アルムプロや李知姫プロも使用しています。
男性用ドライバーだとアカ、クロを展開しており、シャフトはオノフオリジナルスペックです。というのもオノフはダイワ精工から生まれたブランドです。もともと釣り竿を作っているメーカーですから、シャフトは得意中の得意なんです。
現に、様々なスペックのシャフトが用意されていて、中には他のメーカーでは無い変わったバランスのものもあります。
さっそくクロオノフの試打レビューをしていきます。
試打データ
ヘッドスピード | 50.0m/s |
平均キャリー | 289y |
平均トータル | 312y |
平均サイドスピン | 347rpmドロー |
平均バックスピン | 2144rpm |
平均打ち出し角 | -1.2 |
平均打ち上げ角 | 15.5 |
左右ブレ | -31y |
今回試打したシャフトはSHINARI:50。総重量307gで、トルク3.2の中調子、シャフト単体では57gなので、軽くて硬いシャフトです。
このスペックはまさに他のメーカーでは存在しないものです。感触は非常によく、トルクやバランスのわりに捕まります。
それでも、サイドスピンは低い値で推移しており、全てドローなので飛距離性能はかなり優秀でしょう。サイドスピンの最大値は421rpm、最小値は239rpm。
バックスピンも2000ほどなのでボールの伸びが良いです。
また、打ち上げ角が15.5°適切で、風に負けない低めの弾道になります。クロオノフはロフト10°(リアルロフトは9.8°)のみを設定していて、これより打ち上げを高くしたい場合はシャフトで調整といった感じです。
打感が良い
ディープフェースで小ぶりなヘッドと間違いなく打感の良さそうな見た目をしています。
実際に打感は非常に良くて、ずっと打っていたいと思うほどです。私が以前使っていたツアーステージ705に似た打感で金属音系の音がします。
もはや、ギミックが付いていないシンプルなドライバーは化石です。地クラブと呼ばれるハンドメイド品以外ではほぼ入手不可能です。
もちろん、オノフは価格も定価からほとんど引いてくれないので地クラブとあまり変わりませんが(笑)
安定感
今回の試打ではオノフの方に一度スイングとヘッドスピードを見てもらって、そのうえで私の希望のシャフト重量で組んでもらいました。
ちなみに私の希望は二点。
・トルク3.5前後
・シャフト60g以下もしくは総重量310g以下
一発で先述のセッティングを出してくださり、バシッと決まりました。ホンマの時もそうだったのですが、メーカーの方のフィッティングはとても効率的です。
特に、自社で色々なシャフトを作っているメーカーは組み合わせた結果どうなるのかをある程度知っているのでなおさらです。ピン、ホンマ、オノフあたりです。
ボールは左に集まるものの、幅は10yで超安定しています。今回の試打で一番評価しているのはこの安定性です。
シャフトがオノフの得意分野ですので、どのシャフトも仕上がり抜群です。スイングや癖に合わせてどんなセッティングでも組むことが出来るでしょう。ぜひこの辺りは、試打会やフィッティングスタジオで試して頂きたいですね。
データチャート
飛距離と安定性は高次元で両立していると思います。また、それに伴合いスピン量も高評価。
一方で、ヘッド自体は難易度がやや高めでシャフトとの組み合わせ等フィッティングは必須かと思います。フィッティング料金は9000円ほどでそこまで高くはないでしょう。
ただ、価格は高いので低評価。おそらく値引きしてもらっても81000円。フィッティングだと定価だと思うので90000円近いです。
総評
クロオノフを候補に挙げる人は少ないと思います。ですが、非常におススメ!
打感はなんだか懐かしい感じで、今のハイテククラブには無い魅力でしょう。しかも、飛距離は申し分なく安定性も良いです。
価格さえ気にしなければ本当に良いクラブでしょう。ただ、値段が倍になるわけではないのでコストパフォーマンスは高いと確信しています。
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