G425ドライバーの看板モデル
今作G425ドライバーはSFT、MAX、LSTの3種類がラインナップされます。この記事では、G425MAXドライバーについてレビューしていきます。
ネーミングからは、前作にあったプラスが消滅し、G400時代にあったMAXが復活した形になりました。
ピンの今までのスタイルで言えば、前作を超えた時点で発売するのでG425位なってようやくG400MAXを超えたとも取れますし、逆に言えばG410の時はMAXを超えられなかったからこれまでになかったネーミングで発売したとも考えられます。
まぁとりあえず試打データから見ていきましょうか。
試打データ
ヘッドスピード | 54.0m/s |
ボールスピード | 77.5m/s |
平均キャリー | 297y |
平均トータル | 317y |
平均サイドスピン | 255rpmドロー |
平均バックスピン | 2799rpm |
平均打ち出し角 | -2.5° |
平均打ち上げ角 | 14.9° |
最大の高さ | 52y |
落下角度 | 47° |
左右ブレ | -30y |
平均キャリー297y、最大飛距離がキャリーで301y、トータル322yでした。G425MAXはバックスピン量が前作のプラスと比較すると増えました。
ボリュームゾーンは平均値と同じ2800rpmくらいです。
方向性は、打ち出しから右に飛ぶタイプで、これはG410プラスと同じ。一方で、G425MAXは80y左に引っ掛けるのが時々出るので、安心感は前作ほどではありませんでした。
かなり逃がして打つような感じだと思います。こういう捕まるヘッドは割と飛ぶセッティングが作りやすいので、汎用性は高そう。いかに引っ掛けを防ぐかがポイントだと考えています。
ビジュアルで見る弾道
弾道は中高弾道です。低くはないですね。
スピン量がギリギリ3000rpmを超えないので、カスタムシャフトにすれば低い弾道も作れると思います。
G425MAXドライバーの音
こういう感覚的な部分で評価するのは癪なんですが、ちょっと言わずにはいられないので、厳しく解説します。
G425MAXの音は、爆音です。室内計測では驚くほどの音量でした。音の種類で言えばナイキのサスクワッチと同じ部類に入ります。G425MAXの方がさすがに音は小さいですが、最近のドライバーの中では一番うるさかったです。というかサスクワッチの次にうるさいドライバーで間違いないでしょう。
G425MAXのフェースは見た目はG410と変わりませんが、クラウンの響き方がかなり違うと思います。打感はG400のスタンダードに似ているように感じます。
G425MAXだけ可変ウェイトがイマイチ
G425MAXの可変ウェイトは、前作よりもかなり大きく、ウェイトポートも大きくなりました。
正直これが色々とネガティブな印象を与える結果となりました。具体的には2点あります。
- ウェイトが重すぎる
- 形が邪魔
まず、最大の弊害は重すぎる点です。SiMにも同じ現象が起こりましたが、このウェイトがかなりヘッドを引っ張ります。なので、ヘッドのお尻が地面すれすれを通ります。
これによって、お尻がするのでピーキーな動きを誘発しています。
さらに、ウェイトの形が引っ掛かるようになっていて地面でヘッドが切り返して大きな引っ掛けを発生させていました。
もちろん、全員に当てはまる現象だとは思いませんから、これだけで大きく減点することはありません。が、ハードヒッターの人は気を付けた方が良いと思います。
このあたり、G425LSTは問題なかったので、気になる人はLSTにすればよいです。
他社製品と比較したG425MAXの性格
このマトリックス図で言えば、ヤマハRMX120の真上です。キャラ被りしている感は否めない。
G425MAXの良いところ
少々ネガティブなことを書きすぎたかもしれませんが、ここで少し褒めてみることにしますか。
G425MAXの良いところは、飛距離性能が格段に上がったことです。G400MAXと打ち比べたら10yくらい飛んでいましたし、G410プラスと比べても3~5y飛んでいます。
スピンが減って飛ぶようになることはよくありますが、そうではなく初速と角度のバランスが優れているために飛距離が伸びたように感じます。
各種重量
ヘッド重量は約199g。スリーブが共通のG410プラスよりも3g増しています。
そして、問題のウェイト。G425MAXは27.8g。図り間違えたかと思いました。かなり重いですよね。
G425MAXのデザイン
なんとなくegg5500感ありませんか?disっては無いです。
G425MAXはLSTよりもフェースがやや被っているようにも見えましたが、ライ角の違いとも考えられるくらい微小なものです。
真ん中がG425MAXです。ソールはLSTよりも長いです。
ちなみに今回の試打レビューでは新たに追加されたピンツアー55Sを使用しました。65があまりにもハードだったので私的にもちょうどよかったです。ピンとしては、55をメインにしていくような話だそうです。
データチャート
飛距離性能、スピン性能は高評価ですが、ウェイト形状と重量設定がイマイチなので安定性の評価が下がった感じです。
G425MAXは打感や音がまるで変っていますが、性能的にはあくまでG410の延長線上にあるという印象。
総評
正直に申し上げますと、かなり嫌いなタイプのドライバーです。打感や音が好みでないというのは極めて主観的なエゴなのでそれは抜きにしてそのような評価になります。
最大のデメリットは時折出る鬼フックです。これは、G410プラスには無かったので、減点。それ以外はまぁ進化していると言っても嘘では無いかな、程度です。
おススメ度



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