高打ち上げ、高スピンで高く飛ばす
G400シリーズから継承の高弾道仕様がSFT。今作のG410SFTドライバーも前作同様かなり高弾道になるようにセッティングされています。
しかも、ロフト角は10.5°のみという極端な設定がピンらしいと思います(笑)
G410SFTドライバーは前作のスリーブから一新され、より幅広い調整が可能になりました。早速G410SFTドライバーの試打レビューをしていきたいと思います。
試打データ
ヘッドスピード | 54.4m/s |
平均キャリー | 269y |
平均トータル | 286y |
平均サイドスピン | 318rpmドロー |
平均バックスピン | 3250rpm |
平均打ち出し角 | -4.6 |
平均打ち上げ角 | 16.7 |
左右ブレ | -39y |
今回試打したシャフトは純正のアルタJCB RED。ピンの方によると「前作のシャフトからほとんど変えていない」そうで、デザインがダサくなった以外は特に違いは感じませんでした。
総重量301g(S)。シャフトはトルク4.7で重さ55g。
なんかホンマのFDシャフトにそっくりのような…
試打データを見ると、私に合っていないのは間違いなさそうですがその中でも傾向が表れています。それは、打ち上げ角度とバックスピン量が多いことです。
通常、このようにドロー回転の場合はバックスピンが少なくなることが多いです。しかし、G410SFTドライバーはドローでありながらバックスピンは3000rpmを超えました。この重量帯では非常に珍しいですね。
ヘッド重量は194g。
また、打ち出し角が左に4.6°とかなり大きくなってしまい、飛距離は伸び悩みました。ボールの最大の高さが55yとなり、同時に試打したファイズの51yよりも高いです。ちなみに、G410プラスドライバーは43yなので圧倒的に高弾道です。
極端なセッティング
ピンの方も認めていたのですが、G410SFTドライバーは前作よりかなり極端なセッティングにしているようです。このくらい極端でないとヘッドによる差を感じないからだそうです。確かに、キャロウェイローグシリーズはどれも似たようなヘッドですから納得です。
安定してバックスピンが3000を超えるのはゼクシオ並です。なんなら、試打して一球も3000を切らなかったので徹底したスピン設計は効果が大きいと感じます。
しかも、G410SFTドライバーにはG410プラスのようなウェイト調整ギミックがついておらず、スリーブのみで微調整が可能。
ヒール側にウェイトがついているので明らかにドロー設計ですね。
ボールの安定感はいかに
ボールは左に集まりましたが、サイドスピンが平均318rpmと低い値で安定していて、曲がり幅は小さいです。サイドスピンの最大値が416rpmで最小値が128rpmでした。見た目は棒球に近いと思います。
試打計測した左右幅は24y。微妙ですね(笑)
打っていた感触としては、どこに当たってもそれなりの所に飛んでいくといった感じです。これはまさにピンらしいと思います。それがピンの狙いですから、G410SFTドライバーは飛距離戦争からは一歩ひいたところにありますね。
G410SFTのシャフト
今回試打したアルタJCB REDはRフレックスからXフレックスまで用意されています。
フレックス | R | SR | S | X |
重量 | 45g | 50g | 55g | 60g |
トルク | 5.9 | 5.2 | 4.7 | 4.4 |
キックポイント | 先 | 先中 | 中 | 中 |
総重量 | 293g | 298g | 303g | 308g |
1フレックスで5g変化して、キックポイントやトルクも次第にハードにしてあります。ちなみに、この下にアルタディスタンザ(トルク5.9、重量40g)が用意されています。
ハードヒッターならピンツアー173-65や173-75も選択可能です。こちらも似たようなフローでだんだんハードになっていく設定です。
データチャート
飛距離は低評価にとどまりますが、安定性とやさしさは比較的高評価。
さらに、ピンは供給の早さと価格の安さも魅力的なので高評価。これは広告費にあまりコストをかけずに開発に重きを置いているからです。
スピン量に関しては、人によってはメリットになると思うので曖昧な評価にしておきました(笑)
総評
私には向いていませんので客観的に判断するのが難しいですが、バックスピンが多いこと、打ち上げ角が大きいことは弾道が低い方にはかなり効くと思います。
さらに、ドロー設計でありながらサイドスピン量は少なめなのが面白いです。ドローで飛んでいく安心感があってなおかつドロップする心配もありません。
需要のあるゾーンをピンポイントに狙っているようなセッティングです。
おススメ度












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