超軽量シリーズ
キャロウェイはドライバーを非常に数多くラインナップするのが通例ですが、最近では超軽量のラインを展開しています。
これは、ローグの世代から始まりました。ローグスピードスターという270g台の軽量ドライバー。エピックシリーズではスターのみでしたが、マーベリックシリーズになって、マーベリックMAX FASTを発売。このX系のモデルだけなのかと思っていましたが、エピックの2021年モデルでエピックMAX FASTの発売を決定。
超軽量なクラブ重量にフラッシュフェースの組み合わせで、ヘッドスピードをあげて初速も上げるという設計。
今回はエピックMAX FASTを試打計測して、性能や特徴を分析していきます。
エピックMAX FASTのデザイン
テカテカのシルバーが際立つソールデザインです。
ペリメーターウェイトとフィン、ジェイルブレイクの4つのポツポツがあります。
クラウンはカーボンです。
若干フックフェースになっています。ヘッドサイズはエピックMAXと同じくらいかなと思います。フェースの色がシルバーなので、フェースの向きがよく分かります。
試打データ
ヘッドスピード | 54.4m/s |
ボールスピード | 75.7m/s |
平均キャリー | 278y |
平均トータル | 295y |
平均サイドスピン | 88rpmストレート |
平均バックスピン | 3310rpm |
平均打ち出し角 | -3.5° |
平均打ち上げ角 | 16.4° |
最大の高さ | 57y |
落下角度 | 50° |
左右ブレ | -21y |
やはりヘッドスピードが出るタイプだというのは間違いありません。ただし、初速が直結して出ているかというと微妙なので、力が逃げている感じはしますね。
ただ、意外かもしれませんが、方向性は比較的真っ直ぐに近くて、サイドスピンが少ないです。最高距離はキャリー285yでこの時はフェードです。
その証拠に、打ち上げ角度の高さと弾道の高さを見てもらえばわかるかと思います。
弾道には凹みが見られ、スピン過多であることが分かります。
エピックMAX FASTの特徴
感触としては、ヘッドが返るような動きはそこまで強くないです。
フェースローテーションを促して左に打ち出すというよりは、ハンドファーストが解けてヘッドが返るという感じです。フェースローテーション≠ヘッドローテーションなので理解が難しいかもしれませんが、エピックMAX FASTはヘッドローテーションするタイプということです。
他社製品と比較
このチャートで言えば、オノフAKAの右くらいですかね。
特にカスタマイズするようなヘッドではないのでシャフト分析などはしませんが、ヘッドスピード的には40m/s以下くらいがターゲットでしょう。ヘッドスピードの上がりしろが少ない私で1m/sくらい上がるので、ヘッドスピード40m/sくらいの人だともう少し上がるのではないでしょうか。

データチャート
この重量としては、安定性が高いドライバーだと思います。スピン量に関して、流石にハードヒッターが打つには多いですが、高さが出なくてキャリーが稼げていない人はよく見かけるので需要はありそうです。
総合評価
キャロウェイのドライバーは本当に性格が分かりやすいです。エピックMAX FASTは軽いけど曲がり幅は小さく、ヘッドスピードが出るドライバーという印象でした。軽さとサイドスピンの少なさが流石だなと感心させられます。
おススメ度



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