ローグサブゼロはどんなクラブ?
ほとんどの方が勘違いされていますが、ローグはエピックの後継モデルではありません。
エピックはビッグバーサシリーズで、ローグはXRの後継です。XRの前はX-HOTなどのモデルもありました。
ただ、キャロウェイの営業の方に直接聞いた話ではエピックのジェイルブレイクテクノロジー(二本の柱のやつ)を採用しているので、空力重視のXRと反発重視のエピックの良いとこどりだそうです。
実際、ローグの方がフェースに描ける四角形が大きいのでよりスイートエリアが広く反発しやすくなっています。
ローグサブゼロの試打データ
ヘッドスピード | 48.7m/s |
平均キャリー | 274y |
平均トータル | 304y |
平均サイドスピン | 333rpmドロー |
平均バックスピン | 1932rpm |
平均打ち出し角 | -1.4 |
平均打ち上げ角 | 12.1 |
左右ブレ | -30y |
特徴はバックスピンの低さだと思います。
これはローグシリーズの最大のメリットであり、他のクラブとの一番の違いだと思います。このバックスピン量はTS3やホンマのTW747 455を上回ります。
この試打データを見て、左右ブレの大きさに疑問を持つ方もいらっしゃると思います。ですので補足すると、球の散らばりは左に12yから40yの幅28y。
全体として捕まっているのは否めません。サイドスピンも最小159rpm、最大431rpmで全てドローです。打ち出し角度が左に出やすいので結果としてやや大きく左に飛んだのでしょう。
この辺りはシャフトでどうにかできると思います。
ローグサブゼロの良いところ
試打データから、バックスピンの高さはすでに述べております。もう一つは打ち上げ角度の低さです。これはローグシリーズ全てに共通しています。
もちろん、ヘッドの重心の高さが影響しているのは言うまでもありません。ですがこのヘッド形状もかなり重要なのではないかと私は思います。
どうしてもローグのように長いヘッドはお尻をこすってしまいがちです。ですので、こすらないように振ると勝手に打ち上げ角が小さくなります。
ダメポイント
まず、ヘッドが大きすぎることです。
この手のクラブではトップクラスの投影面積で、私は嫌いです。ただ、日本のプロツアーを見ていると案外使用しているプロも多いので、プロ受けは良さそうです。
ヘッド重量は190gで、ローグと同じでした。
次に、シャフトです。
ありえないくらいグニャグニャのシャフトを装着しているのでハードヒッターはまずカスタムを検討して頂きたいです。キャロウェイ自体はいつもこんなクラブづくりなのでなんとなく印象が悪いです。(笑)
ローグシリーズは全てこのスピーダーが設定されており、ハイエンドであるローグサブゼロも同じシャフトです。ヘッドのスペックに対しては完全にミスマッチです。
データチャート
純正シャフトでは正直あまり安定感はありません。他メーカーのハイエンドモデルならもっと捕まらないセッティングになっていますが、このクラブは捕まります。
そういった意味ではドローヒッター向けのセッティングがしやすいかもしれません。
また、価格は純正では普通なのですが、おそらく純正で組む方は多くないと思いますのでカスタム前提でやや評価を下げました。
デザインさえ気に入ればバックスピンの少なさなどかなり魅力的な性能だと思います。
総評
ローグサブゼロはキャロウェイらしいドライバーだと思いました。半分皮肉です。
奇抜なデザインで、捕まるヘッド。おそらくアマチュアユーザーのボリュームゾーンを狙って設計しているものと考えられます。
というのも、キャロウェイはツアースペックを別で作っているので契約プロ用である必要がないからです。他のメーカーでは、同じヘッドを契約プロも使っていますので一般ユーザーからプロまでカバーするような設計です。
ただ、スペック自体はハードヒッターにも対応していますので試打する価値があるかもしれません。試しに、ツアーADのVR6Sで打ったらサイドスピンが少し減り球のばらつきも少なくなりました。
ですのであくまで「カスタムベースのヘッド」だということを忘れないでください。
おススメ度








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