鉄の塊
私は、ウェッジの性能について大きな違いはないと考えています。
構造上、差をつけることが出来るのはフェースのミーリングと、バウンスのみです。その他どんな金属を使用しているかで重量が変わりますが、性能には大きく貢献しません。
最近、様々な人から様々な情報を集めている中で、ウェッジについての考えがまとまってきたのでこの記事で紹介したいと思います。
やはりデータで比べてみる
ウェッジはなんとなく感性で判断している人が多いです。ネットの情報でもエビデンスが曖昧なものが非常に多いので、ここは私らしくデータで検証してみます。
比較したのは、ウェッジの二大巨頭であるタイトリスト・ボーケイSM7(52°/12°)と、キャロウェイマックダディフォージド(52°/10°)です。
さらに、使用したボールはタイトリストプロV1の新品です。
データ
青がSM7、赤がMDです。
このデータを分析すると、最大の高さとバックスピン量に少しの違いがあることが分かります。
まずは、高さです。どちらも平均すると1yしか差が無いのですが、それぞれのボリュームゾーンがSM7は22y、MDは18yと4yの差が開きます。
基本的にウェッジは低く出す方がスピンがかかるので、これに応じてMDの方がバックスピン量が多くなりました。
ただ、狙って低くしたわけでは無く、傾向としてMDは低く出やすいということです。バウンス角が違うので、厳密な対照実験ではありませんから、あくまで参考値として考えてください。
ボールを変えて実験
実弾ではなく、アイオノマーカバーのレンジ球で試してみました。このデータをとったのはディスタンスボールを打った時のスピンのかかり具合を再現するためです。
同じく青がSM7、赤がMDです。
このデータを見るとMDはどんなボールでもよくスピンがかかるということが分かります。つまり、ディスタンスボールを使いたい人はMDの方がおススメです。
私は、ディスタンスボールの直進性の高さや、飛距離を評価することが多いのでボールに応じてウェッジを選ぶっていうのは良い方法だと思います。
色々なボールを使いたいのならMDにしましょう。スピンボールを使うなら、SM7がおススメです。
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