基本的には…
純正で組むのが一番良いです。これはどのメーカーであろうと間違いありません。ドライバーは大きく分けてヘッドとシャフトという二つのパーツからできているわけですが、その組み合わせは、消費者が得られるデータから推察するのは不可能です。
最近のドライバーはシャフトメーカーとタイアップして専用設計品を提供してもらっています。つまり、それ以上の組み合わせは絶対にありません。
ただ、カスタムを組まないと扱いきれない方もいますので、そういった方は読み進めていただければと思います。
ドライバーの選び方はまず○○から
ドライバーはまず重さで線引きをします。重さは難易度に直結するからです。
というのも、重いクラブは重いシャフトと重いヘッドから成るわけで、物理学的に飛距離を出すうえで最も大切なのは速度です。
速度は何に起因するかというと加速度です。実は加速度と重さに関連はありません。(同じサイズであればピンポン玉も鉄球も同時に落下します。)
問題は、筋力との関係。重いものを早く加速させるには大量のエネルギー、つまり筋力が必要です。逆に筋力が低い場合は軽いクラブが加速を助けます。
ですので、筋力にあった重量のクラブを選択することが速いヘッドスピードにつながり、結果として飛距離を伸ばせるのです。
どのくらいの重量が適切か
私が考える適正重量は以下の通りです。
ヘッドスピード(m/s) | クラブ重量(g) |
---|---|
~38 | 250~270 |
~40 | 270~280 |
~43 | 280~300 |
~45 | 290~310 |
~48 | 300~320 |
~50 | 310~330 |
50~ | 320~ |
ショップアルバイトの経験的には約8割の方がオーバースペックです。このフローだと、多くの方がゼクシオやMグローレの範囲に入ります。
しかし、実際はもっと重いクラブを使用していて飛距離をロスしています。ちなみに、表の上限は必ず守っていただきたいのですが、下限は下回っても大丈夫です。
ただ、ややボールにばらつきが出るので、軽くするのは上級者向けと思ってください。そういう私はヘッドスピード50超えですが、310gのドライバーです。
シャフトの硬さと種類
シャフトの硬さはトルクと振動数で表現されます。厳密には、トルクはねじれ剛性なんですが、最近ではシャフトメーカーのカタログでもトルクのみの表記がほとんどです。
おそらく、振動数はヘッド重量とかで変化するからではないかと思います。(バネの周期の特性から)
ですので、私のサイトではトルクだけで硬さを定義します。まとめると以下のようになります。
ヘッドスピード(m/s) | シャフトトルク |
---|---|
~38 | 6.0~ |
~40 | 6.0~ |
~43 | 5.0~ |
~45 | 4.0~ |
~48 | 3.5~ |
~50 | 3.2~ |
50~ | ~3.5 |
カタログを見ながら、適正重量と適正トルクが当てはまるクラブを選んでみてください。このフローから分かるように、カスタムを組む必要があるのはヘッドスピード48m/s前後の方からです。
是非、参考にしてみてください。
キックポイントの選択
ドライバーを選ぶ際、シャフトはかなり重要です。そのシャフトにはキックポイントというものがあります。
見たことあるのではないでしょうか。キックポイントはしなる場所と思ってください。この記事では「結局なにを選べばよいか」を分かっていただきたいと思って書いていますので、簡略化します。
元調子(high) | 右に飛ぶ |
中元調子(mid/high) | やや右に飛ぶ |
中調子(mid) | ヘッド次第 |
先中調子(mid/low) | やや右に飛ぶ |
先調子(low) | 右に飛ぶ |
上に行くほどハードスペックなものが多いです。ちなみに、アイアンのシャフトとなるとまた変わります。
そちらはまた別記事で。
ヘッドは??
ドライバーはまずヘッドから選ぶという方が多いと思います。
しかし、私は重要だと考えていません。シャフトとの組み合わせ次第だからです。確かに、圧倒的に捕まるドライバーはあります。
ですが、大抵重量も軽く本当にヘッドが作用しているか分からないんです。よって、冒頭にあったように、重量で線引きした中から選ぶようにしましょう。
特に、最近のメーカーのドライバーは捕まりにくいヘッドにして、シャフトで調整している場合が多いです。
一方で、地クラブメーカーはシャフトを設計していないので思いっきり捕まるヘッドもたくさんあります。以前打ったロマロも非常に捕まるクラブでした。
結論
まずは自分のドライバーの重量を測ってみることをおススメします。結構重いと思いますし、バランスもシャフトの元側にキックポイントがあると思います。
現状を知ることが改善の第一歩です。この記事はあくまで客観的な指標としてドライバー選びの際に参考にしていただけるとありがたいです。
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